差額原価収益分析を端的に表現すると、、、

「様々な選択肢の収益と費用の差を比較し、最も利益を得られる選択肢を選ぶための分析手法」

普通に考えたら分析もなにもそうやって判断するよな?と思うのですが、
ちょっとここは黙って深堀していこうと思います。

差額原価収益分析の手法


差額原価収益分析には2つの方法があります。

 ①総額法
  単純に選択肢Aを選択した場合、選択肢Bを選択した場合、
  それぞれのPLを作成し、
  利益がより高い方の選択肢を明らかにする方法です。

 ②差額法
  総額法に対して、選択肢を選択した際に変動する損益だけを用いて、
  利益がより高い方の選択肢を明らかする方法です。
  つまり、売上単価×数量-変動費単価×数量を算出するだけでOKです。
  (この決断に影響を受けない費用を埋没費用と言います。)

これだけ見ると、大したこと書いていないような気がしますが、
恐らく、この分析手法が言いたいことは
人は選択肢の判断に影響しないはずの埋没費用を考慮して判断していまうという
人間の心理的な瑕疵に陥らないように注意してくださいということだと思います。

例えば、

 ディズニーランドであるアトラクションに2時間並んでいるところに、
 もしかしたら天候の関係でアトラクションが
 停止するかもしれないとアナウンスが流れました。
 アトラクションに乗るまであと1時間程並ぶ必要があるという場面を想定してみましょう。

 あなたは、このアトラクションに乗るのを諦めるか
 そのまま並ぶかを判断する際にどのようなことを考えるでしょうか。

 大抵の人はせっかくここまで並んだならあと1時間並ぶかと思ってしまうところですが、
 2時間並んだというのはここでいう埋没費用なので、
 合理的に判断する材料としてこの2時間並んだという事実は考慮してはいけません。

 「目的のアトラクションに乗れた時の嬉しさ × 目的のアトラクションに乗れる確率」
  +「目的のアトラクションに乗れなかった時の悔しさ × 目的のアトラクションに乗れない確率」
  と
 「別のアトラクションに乗った時の嬉しさ」-「目的のアトラクションに乗れなかった時の悔しさ」
  を比べてどちらの方が嬉しいかで判断すべきなのです。
 
 つまり、目的のアトラクションに乗れない確率が高ければ、
 例え、今までどんなに並んでいたとしても、
 別のアトラクションにすぐ移動した方が良いです。
 (※利益の説明変数に心情を入れてしまっているので、
   目的のアトラクションに乗れなかった時の悔しさ」が極端に高ければ、
   乗れる確率が僅かでもあれば、
   並び続けるが正解となってしまいますが。。。)


今回は以上となりますが、
公認会計士試験の管理会計範囲の主要な論点は網羅した感があるので、
そろそろ財務会計に本腰を入れようかなと思います。
(企業法と監査論は1ヶ月前に詰め込み!)