前回、ファイナンスリース取引で貸し手の会計処理をまとめた時に、
3つの会計処理方法があり、
割賦販売と同等の取引と見なされるために割賦販売の会計処理に倣った
処理方法って書いてあったりするけど、確かに似ているけど、
実際、違うよなと思ったりしたので、
ファイナンスリースと割賦販売の関係性と
ファイナンスリースの3種類の会計処理方法について
そのモヤモヤを晴らそうと思います。

また、それと体力的に余裕があれば、
リース形態による税務処理にも迫ってみようと思います。
というのも、色々なサイトにリースのメリットに
固定資産税(償却資産税)の申告手続等が省けると書いてあるのですが、
オペレーションリースの時だけだよな~という気もするし、
とりあえず、良く理解できていないので、調べてみようと思います。


・[リース取引] 第一回 リース取引の基本
・[リース取引] 第二回 リース取引の種類と分類方法
・[リース取引] 第三回 リース取引の会計処理(借り手)
・[リース取引] 第四回 リース取引の会計処理(貸し手)
・[リース取引] 第四回 リース取引の会計処理(貸し手)

ファイナンスリース(特に、所有権移転)と割賦販売違い

 なにも知らないとリースと割賦販売って一緒な訳ないじゃんと思うのですが、
 勉強すればするほど、ファイナンスリースで所有権移転の場合って、
 もはや割賦販売じゃんと思うことになり、なにが違うか分からなくなっていきます。

 恐らく、所有権の移るタイミングが違うのではと最初は思ったのですが、
 リース(所有権移転)も割賦販売も所有権が借り手に移るのは、契約終了時(完済時)です。
 厳密には、割賦販売は売主に所有権留保されるため、所有権の移るタイミングはほぼ一緒。
 しかも、後で詳しく出てきますが、所有権移転の場合、税務処理も普通に借り手がやります。

 ・・・じゃあ、一緒じゃない?

 結論としては、細かい手続きなどや契約期間などが違うのかもしれませんが、
 実質同じと思ってしまっても良いのではないかなと思いました。
 ただ、リースの貸し手の会計処理は割賦でいうと、
 販売基準か回収基準しか選べないっていう微々たる差がある感じなんですかね。
  
 その上で、貸し手の会計処理方法3つは
 それぞれどのような時に選択されるのかですが、
 探しても分かりやすく書いてあるところがないので
 類推すると下記のような判断基準なのではと個人的には思います。

 (1)所有権移転の場合
   下記の3つの会計処理方法の中で、①か②のいずれかを選択する。
   いずれを選択するかは割賦販売と同じだとすると、
   原則、①を選択。回収できる危険などが高ければ②を選択ですかね。

 (2)所有権移転外の場合
   移転外は科目を「リース投資資産」を使うだけあって、
   投資という性質が重視されていると思うので、
   ②あるいは③を選択という感じですかね。
   ただ、売上が上がらないと基本的には困ると思うので、
   リースが主業務の場合、②。そうでなければ、③って感じですかね。

 <ファイナンスリースの会計処理方法>
 ※具体来的な仕訳は第四回をご参照ください。

 ①リース取引開始日に売上-売上原価を認識する方法
 ②リース料受取時に売上-売上原価を認識する方法
 ③売上高ではなく受取利息として認識する方法



ファイナンスリースの税務処理

 まず、ファイナンスリースで気になる税務処理を整理してみると
 消費税、固定資産税(償却資産税)、法人税あたりかなと思います。

 ・消費税
   ファイナンスリースは会計上「売買契約」ですが、
   税法上も「売買契約」のため、消費税がかかります。   
   
   かかるタイミングは、リース開始日に一括でかかることになります。
   それ以上の記載がどこ調べても見当たらないので、
   例え、どのリース開始日に売上認識しなくても一括でかかるようです。

 ・固定資産税(償却資産税)
   冒頭でファイナンスリースは、
   償却資産税の申告等を行う必要があるという旨の記載をしましたが、
   実際調べてみると、半分当たっていて、半分外れていたようです。

   償却資産税は、ファイナンスリースが割賦販売と同等とみなされるかどうか
   で貸し手が申告するか借り手が申告するかが異なるようです。
   つまり、所有権移転外か所有件移転かどうかで申告者が変わります。

   ここまで勉強してきた方はどちらがどちらか判断つくと思いますが、
   
   結論としては下記の通りですね。

   ・所有権移転外の場合は、貸し手
   ・所有権移転の場合は、借り手

   ※これを調べるまで固定資産税と償却資産税は別物かと勘違いしていましたが、
    どうやら固定資産税の内訳として償却資産税があるイメージみたいですね。

 ・法人税
   リースにはあまり関係ない税かなと思いましたが、
   どうやら所有権移転か所有権移転外で損金算入のルールが違うようです。
 
   ・所有権移転外の場合は、償却額を全額損金算入する
   ・所有権移転の場合は、通常の固定資産と同様、限度額分まで損金算入する

 ここまで調べてみると、
 リースするなら所有権移転にしてはメリットがほとんどない感じですね。
 セール&リースバック取引のように当座のまとまった現金が欲しいけど、
 最後は戻って来てほしいという感じの場合は所有権移転でいいのかもしれませんが。

今回でとりあえずリース会計については、
疑問が残るところがややありつつも当分いいかなっと思っているので、
次回はまた管理会計に戻ろうと思います。