前回は少し消化不良気味の記事になってしまいましたが、
(リース取引の貸し手側の会計処理の理解が甘い)
気を取り直して、転リースとセール&リースバック取引についてまとめてみようと思います。


・[リース取引] 第一回 リース取引の基本
・[リース取引] 第二回 リース取引の種類と分類方法
・[リース取引] 第三回 リース取引の会計処理(借り手)
・[リース取引] 第四回 リース取引の会計処理(貸し手)

転リースの概要と会計処理

 転リースとは、リース物件の所有者からリースを受け、
 そのリース物件を第三者に同等の条件でリースする取引を指します。
 つまり、又貸しですね。

 営業・集客は行うが資産自体の購入は別会社に任せ
 リースしてもらうという形式のため、
 資産を購入するよりも様々な意味で低コストで商売できるため、
 比較的取引量は多いのではないかと思います。
 今度、仕事で働く先の内訳を現場の人に聞いてみようと思います。
(※聞いてみたところ、私の得意先は転リースは稀にしか発生しないとのこと。
  事務手続き等が面倒だからやっておいて的な位置づけで回ってくる仕事らしい)
 
 会計処理としては、
 借り手としての処理と貸し手の処理を両方行います。
 ただし、通常のリース取引とは異なり、
 支払リース料(元本と利息)と受取リース料の差益を
 手数料(転リース差益)として計上する形になります。
 
 利息については受取リース料の利息分は
 支払リース料の利息分の「預り金」として計上する必要がありますが、
 商習慣的に支払リース料の支払いが先に来ることが一般的なため、
 支払リース時に負債科目である「預り金」を
 まず借方にという違和感のある仕訳を行うことになります。


 具体的な会計処理例としては下記の通りです。

 ・リース料支払時の会計処理(通常のリースと転リース)

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 ・リース料受取時の会計処理(通常のリースと転リース)

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セール&リースバックの概要と会計処理


 セール&リースバックは、自分の資産を一旦リース会社に売った後、
 その資産をそのままリースしてもらう取引のことを言います。
 今でもピンときませんが、なぜそんな面倒くさいことをするかというと
 資産を「所有」から「使用」へ転換するという目的を果たすためです。

 「使用」にに切り替えることで狙うメリットは、下記の通りです。
  ・税務関係の手続きの手間等、所有することで発生する管理を委託する
  ・手許現金がないためまとまったお金が欲しいが、
   かといって、資産を手放すのも難しいといった状況の場合、
   所有権はなくなりますが、上記の2つの要件を一挙に満たすことができます。

 会計処理に関しては、売却時のみ従来のリースでは発生しない
 仕訳を行う必要がありますが、その後の処理は通常のリースと一緒です。
 リース債権・債務の計上する額の算出の時に、
 貸手の購入金額が分かる場合という条件分岐があり、
 そんな場合は早々ないだろうと思っていましたが、このパターンがまさにそうですね。

 とりあえず、ここでは売却時の会計処理を例示します。
 端的に言うと、売却益は長期前受収益、売却損は長期前払費用で計上し、
 各期で償却していくことになります。

 
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本日は以上となりますが、前回苦しんだだけあって、
今回はすんなり理解できたのかな~と思います。
次回は最終回ということで、
リース取引に関して、理解し損ねているなという観点をまとめて
複数回に渡って学習してきたリース取引を締めようと思います。